山火事の脅威にAIが立ち向かう!気候変動への対策が可能なマップ。

山火事の脅威にAIが立ち向かう!気候変動への対策が可能なマップ。

深刻化する山火事被害。アメリカでは、気候変動の影響で1996年から2021年にかけて焼失面積はなんと320%も増加しています。

気候変動のスピードに追いつくような技術開発は理想ですが、膨大なコストがかかる上、あらゆる業界が対応を迫られる喫緊の課題です。そんな中、革新的なソリューションを提供する企業が現れました。「Vibrant Planet」です。

AIを活用したデジタル地図作成で、土地管理の改善や山火事などの自然災害への備えを支援するスタートアップ企業です。彼らのターゲットは、消防署や官公庁などの防災・自然保護に関わる組織。

Vibrant Planetの創業者兼CEOであるアリソン・ウォルフ氏は、食料安全、人命安全、そして生物多様性や天然資源の保護にとって適切な土地管理がいかに重要であるかを強調しつつ、業界がまだアナログな紙の地図に頼っている現状を指摘しています。

紙の地図では、災害のシミュレーションや対策の検討が困難になります。
Vibrant Planeを使用することで、全ての情報をクラウド上に集約し、AIを活用して災害の予測やその影響をユーザーが見やすく、素早く把握できるようにします。

地図をオンラインに移行することで、関係機関が協力して土地管理システムを構築できます。代々受け継がれてきた土地管理の知識の共有や保護すべき動植物の種について、その他様々な火災リスクについて話し合うことができます。

また、このシステムは、特定の木や植物を除去したりといった土地管理手法の効果をシミュレーションすることも可能です。

Vibrant Planetの創設者であるアリソン・ウォルフ氏は、「Vibrant Planetが解決しようとしている問題はあまりにも深刻で無視できない」と語っています。山火事や気候変動への対応力を高めるため、Vibrant Planetは急務に対応すべく、関係者間の緊密な連携を可能にするプラットフォームを提供しています。

出典:https://techcrunch.com/2024/03/26/vibrant-planet-uses-ai-for-land-mapping-and-improving-climate-resiliency/