革命的!たった数分でプロ並みの3Dモデルを生み出す「Stable 3D」が変えるクリエイティブの未来
クリエイティブな世界にまた一つ、画期的な変革が訪れようとしています。画像生成AIモデル「Stable Diffusion」で注目を集めたスタートアップ、Stability AIが、次なるブームを創造するかもしれない3Dモデル生成ツール「Stable 3D」の幕を開けました。
このアプリは、Blender、Maya、Unreal Engine、Unityなどのモデリングやゲーム開発プラットフォーム用にテクスチャー付きの3Dオブジェクトを生成します。まだ選ばれた顧客にのみプライベートプレビューとして提供されているこのサービスは、非専門家でも「数分で」”ドラフト品質”の3Dモデルを生み出せるとして、同社のブログで紹介されています。
グラフィックデザイナーやデジタルアーティスト、ゲームデベロッパーにとって、3Dコンテンツの制作は複雑で時間を要する作業です。時には何時間、時には何日もかかることがあるこの作業を、「Stable 3D」は簡単にしました。これにより、独立したデザイナーやアーティスト、開発者が毎日数千もの3Dオブジェクトを極めて低コストで生み出せるようになるのです。
ただし、このツールには懸念もあります。Stability AIがどのデータを用いて「Stable 3D」をトレーニングしたかはまだ公開されていません。これが将来、商業的な使用者にとって問題となる可能性があります。もし著作権で保護されたデータが使用され、適切なライセンスが得られていなければ、「Stable 3D」の顧客は知らず知らずのうちに知的財産権を侵害する作品を取り込むことになりかねません。
また、Stability AIは過去に知的財産権の尊重に関して最良の記録を持っているわけではありません。今年早くには、Gettyやいくつかのアーティストから、彼らが所有する画像を適切な通知や補償なしに「Stable Diffusion」のトレーニングにコピーし処理したとして訴えられました。
しかし、Stability AIは最近、アーティストの「オプトアウト」リクエストを尊重するためにSpawningというスタートアップと提携しましたが、このパートナーシップが「Stable 3D」のトレーニングデータにも適用されるかどうかは不明です。
法的な問題はさておき、「Stable 3D」は、AIによる3Dモデル生成の新たな分野にStability AIが足を踏み入れたことを示しています。AIを駆使した革新的な3Dオブジェクト生成プラットフォームやスタートアップが既に存在する中で、このツールはどのような位置を占めるのでしょうか。
そしてStability AIは、ますます競争が激化しているジェネレーティブAIアートプラットフォームの市場において、自社のビジネスを多様化する、あるいは転換する最新の試みとして「Stable 3D」を打ち出しました。
技術的な進歩と法的な課題のはざまで、クリエイティブ産業は新たな波に乗る準備をしています。3Dモデル生成における新たな標準となるかもしれない「Stable 3D」に注目が集まるのは間違いありません。
出典:https://techcrunch.com/2023/11/02/stability-ais-latest-tool-uses-ai-to-generate-3d-models/