大雪時の車両滞留をAIで早期検知、Specteeが新技術を開発

大雪時の車両滞留をAIで早期検知、Specteeが新技術を開発

〜自動車データと気象情報を活用、特許出願中〜

株式会社Specteeは、大雪による車両の滞留(スタック)を早期に検知する新技術を開発し、特許を出願したことを発表しました。

近年、豪雪や吹雪による大規模な車両滞留が頻発し、物流や交通に大きな影響が出ています。従来の対策では滞留状況の把握が難しく、迅速な対応が困難でした。

Specteeが開発した技術は、自動車の走行データ(プローブデータ)や過去の滞留情報、気象情報などをAIで解析します。これにより、地図上で滞留リスクの高いエリアを網の目のように表示し、視覚的に把握できます。

広範囲かつ低コストで監視可能

Specteeは、これまで道路カメラを活用したスタック検知技術を開発していましたが、設置場所が限定されるなどの課題がありました。新技術ではプローブデータを活用することで、より広範なエリアを低コストで監視することが可能です。

さらに、SNS投稿などの情報も活用して、過去の滞留状況や現在の状態を解析し、より正確な検知を目指しています。

将来展望とコメント

Specteeの取締役CDO、岩井清彦氏は、今回の技術開発について「理論上、雪に限らず交通異常全般を検知する技術へ応用可能」とコメントしています。将来的には、雪による滞留だけでなく、幅広い交通異常の早期検知への活用が期待されます。

この技術は、物流の効率化や安全な運送の実現に加え、自治体や道路管理者の雪害対策の効率化にも貢献すると考えられます。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000241.000016808.html