セーフィー、クマ出没を即時通知するAIサービス「AI-App クマ検知」提供開始

セーフィー、クマ出没を即時通知するAIサービス「AI-App クマ検知」提供開始

クラウド録画サービスで国内シェア首位のセーフィー株式会社(東京都品川区、代表取締役社長CEO 佐渡島隆平)は、防犯カメラの映像をAIで解析し、クマの出没を自動で見つけて即座に知らせる新サービス「AI-App(アイアップ)クマ検知」を、2026年9月1日から提供開始する。

既存カメラでそのまま利用可能

このサービスの特長は、セーフィーの既存カメラをそのまま活用できる点にある。新たな機材の導入にかかる手間や費用を抑えながら、すぐに利用を始められる。建設現場やインフラ設備、公共施設のほか、住宅街、商業施設、学校、観光地など幅広い場面で、クマ出没を素早く察知し、初動対応につなげることを目指す。

開発の背景にある「アーバンベア」問題

近年、東北や北海道、北関東をはじめ全国各地で、クマが市街地に現れる、いわゆる「アーバンベア」の問題が深刻化している。今年に入ってからのクマ出没件数は6,000件を超え、過去2年の同時期と比べて倍増した。人身被害の件数はほぼ横ばいだが、死亡者数は既に6人に達しており、対策強化が急務となっている。

これまでの現場対応は、人による目撃通報が中心だった。しかし通報が届く頃にはクマが移動していたり、夜間や山中では発見自体が遅れたりするなど、素早い対応が難しいという課題があった。クマの出没は例年秋に増える傾向があることから、セーフィーは自社のAI開発基盤「Safie AI Studio(セーフィー エーアイ スタジオ)」を使い、このサービスを開発した。

昼夜問わず検知、外部機器とも連動

このサービスの仕組みは大きく2つある。

まず、独自のAIがカメラ映像を解析してクマを自動で検知する。夜間撮影に対応したカメラと組み合わせれば、昼夜を問わず広い範囲を見守れる。

クマを検知すると、管理者へメールで知らせるだけでなく、社内のチャットツールや警戒灯、電光掲示板といった外部の設備とも連携させることができる仕組み(Webhook)を備えている。検知した記録はクラウド上で一覧管理できるため、現場の状況把握から対応の判断までを一貫してサポートする。

なお本サービスは、セーフィーが約1年間にわたり参加してきたNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の研究開発事業を通じて培った動物検知AI技術を基に開発された。

自治体からインフラ企業まで、幅広い引き合い

2026年7月に先行して発表した関連パッケージのプレスリリース以降、自治体やインフラ企業から多くの導入相談が寄せられているという。具体的には、以下のようなニーズが挙がっている。

  • 自治体・教育現場通学路や住宅街での住民の安全確保、目撃通報を待たない早期発見
  • 商業施設:クマの出没が多い地域の店舗における来店客・従業員の安全確保
  • 建設・インフラ現場:山間部の発電所などでの作業員の安全確保
  • 高速道路:本線へのクマ侵入の即時検知、サービスエリア等での安全確保

今後はクマ以外の鳥獣検知も視野に

セーフィーは今後も自治体や事業者の声を聞きながら、現場で役立つサービス開発を進めるとしている。また、クマだけでなく、イノシシやシカ、サルなど、全国で農作物被害をもたらしている野生鳥獣を検知するAIサービスについても、今後の提供を検討していく方針だ。

同社は映像とAIを組み合わせることで、さまざまな業種の課題解決につながるサービス展開を目指すとしている。

出典:https://safie.co.jp/news/5032/