大阪工業大学、生成AIを活用した新しいプログラミング教育を開始―1年生がAIと協働でゲーム開発

大阪工業大学が、生成AIを取り入れた画期的なプログラミング教育を情報科学部の1年生向けに開始した。従来の「文法を覚える」スタイルから脱却し、オンライン教材と生成AI、実践的なチーム開発を組み合わせた新しい学びのモデルだ。
段階的に学ぶ実践型カリキュラム
この授業「C演習I」では、3つの段階を通じてプログラミングスキルを身につける。
まず、paiza株式会社が提供する「paizaラーニング」で基礎を固める。約3分の動画教材を使い、C言語の文法やロジック力を自分のペースで習得できる仕組みだ。
次に、開発環境の構築に進む。学生は自分のノートパソコンにVisual Studio Code(VSCode)とGitHubを導入し、実際のソフトウェア開発に近い環境でプログラミングを学ぶ。チーム開発に必要な基本スキルも体系的に習得していく。
そして最終段階では、5人一組のチームでゲームを企画・開発する。ここで生成AIが重要な役割を果たす。学生たちはAIを活用してプログラムを設計・実装するが、単に「AIに任せる」のではない。AIが生成したコードを読み解き、必要に応じて修正や改善を加えることで、真の実践力を養う。
企業連携で実現する一貫した学び
大学の教育設計と企業の教材・支援が連携することで、基礎から応用、制作までを一貫して学べるカリキュラムが実現している。学生たちは授業で扱っていない機能や手法も自ら調べて取り入れるなど、自発的な姿勢を見せているという。
1月14日に開催される作品発表会では、学生が開発したオリジナルゲームのデモンストレーションと開発プログラムの工夫が披露される。paiza株式会社も参加し、学生の発表に講評を行い、優れたチームを表彰する予定だ。
AI時代に求められる新しい人材育成
生成AIが急速に普及する現代において、AIを安全に使いこなし、理解しながら活用する力は欠かせない。この授業は、プログラミング基礎力、AIリテラシー、協働的なものづくりの力、実践的な開発経験を1年生の段階で育成する取り組みだ。
大阪工業大学は「AI活用の土台となる論理的思考とプログラミング理解を身につけた学生を育てる」という点で、社会的意義の高い教育モデルを構築したと位置づけている。
作品発表会詳細
- 内容:オリジナルゲームのデモと開発プログラムの工夫の説明
- 日時:2026年1月14日(水)11:00〜12:40
- 場所:大阪工業大学 枚方キャンパス 1号館5階 第1情報処理演習室
