バックオフィス業務でAI活用が急拡大 8割の担当者が導入、文書チェックで最も効果実感

株式会社エイトレッドが実施した最新調査により、バックオフィス業務でのAI活用が急速に進んでいることが明らかになりました。調査対象者の約8割が生成AIツールを業務に導入しており、特に文書の確認・校正・チェック業務で高い効果を実感していることがわかりました。
調査概要
この調査は、バックオフィス業務に携わりDX推進を行っている110名を対象に、2025年7月17日から18日にかけて実施されました。インターネット調査の形式で行われ、現在のバックオフィス業務におけるAI活用の実態と課題を詳しく調べています。
バックオフィス業務の主な課題
現在のバックオフィス業務で最も多く挙げられた課題は「特定の人しかわからない業務がある」で57.3%を占めました。これに続いて「デジタル化されていない業務に時間がかかる」が47.3%、「複数システムでデータがバラバラに分散している」が43.6%となっています。
これらの結果は、多くの企業でまだ業務の属人化やアナログ作業が残っており、効率化の余地が大きいことを示しています。

AI活用の現状と効果
調査では、76.4%の担当者がバックオフィス業務で生成AIツールを活用していることが判明しました。内訳を見ると、「多くの業務で活用している」が40.9%と最も多く、「一部の業務で活用している」が29.1%、「ほぼ全ての業務に活用している」が6.4%となっています。
AI導入により効果を実感した業務では、「文書の確認・校正・チェック」が69.0%でトップとなりました。続いて「データ入力・転記」が53.6%、「データ集計・分析」が52.4%という結果になっています。


AI活用の課題と障壁
一方で、AI活用における課題も浮き彫りになりました。最も多かったのは「期待する結果を得るための質問の仕方が難しい」で66.7%を占めています。また「生成内容の確認に時間がかかる」が48.8%、「使い方や研修が不足している」が32.1%となっており、適切な活用方法の習得が重要な課題となっています。
AIツールを導入していない理由については、「セキュリティ・機密情報漏洩のリスク」と「生成AIの回答精度への不安」がともに44.0%で最多となりました。これに「経営層の理解不足」が28.0%で続いており、組織レベルでの理解促進が必要であることがわかります。


今後の展望
AI活用者の約9割が今後の活用拡大を予定しており、「大幅に拡大する予定」が20.2%、「ある程度拡大する予定」が67.9%となっています。
AIによる時間削減効果の活用先としては、「他部署との連携強化」が52.7%、「業務プロセス改善・最適化」が50.0%、「新しいスキル習得・学習時間」が41.8%と、より付加価値の高い業務への集中を望む声が多く聞かれました。
理想的なバックオフィスの働き方については、「人間は戦略的・創造的業務に集中」が50.9%で最多となり、AIとの役割分担による業務の高度化への期待が表れています。


まとめ
今回の調査により、バックオフィス業務でのAI活用が急速に普及している一方で、セキュリティリスクや活用スキルの向上といった課題も明確になりました。企業がAIの恩恵を最大限に活用するためには、適切な研修体制の整備と安全な利用環境の構築が不可欠といえるでしょう。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000298.000050743.html