NEC、スマホ映像で自宅エクササイズをサポートするAI技術を開発―慢性腰痛改善を支援

NEC、スマホ映像で自宅エクササイズをサポートするAI技術を開発―慢性腰痛改善を支援

NECが、スマートフォンやタブレット端末で撮影した映像をAIで解析し、慢性腰痛改善のための自宅エクササイズを正確に行えるようサポートする新技術を開発しました。

背景:慢性腰痛に悩む2,770万人

日本では約5人に1人、推計2,770万人が腰痛に悩んでいるとされています。その多くは長期間続く慢性腰痛であり、日々のエクササイズによる改善が重要とされています。しかし、自宅では専門家の指導なしに正しいフォームでエクササイズを行うことが難しく、効果が得られなかったり、逆に症状が悪化するケースも報告されています。

※画像はイメージです。

技術の特長:専門家の目を持つAI

NECが開発した新技術は、スマートフォンやタブレットのカメラで撮影した映像から、人の骨格を高精度に認識します。特に、理学療法士が注目する背中の微細な動きを推定する技術を新たに開発。特別なセンサーや機器を装着することなく、一般的なモバイル端末だけで専門家レベルのチェックを実現しました。

また、NECが独自開発した生成AI「cotomi(コトミ)」を活用し、専門的な内容を利用者の属性に合わせた分かりやすい表現でフィードバック。正しいエクササイズの方法をリアルタイムでアドバイスします。

今後の展開

NECは「NECカラダケア神楽坂店」の協力のもと技術の有効性を検証し、2025年度のサービス提供開始を目指しています。なお、同サービスは医学的な診断を行うものではなく、医療機器には該当しないとのことです。

NECは本技術を通じて、ヘルスケア分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、一人ひとりの疾病予防や健康維持に貢献していく方針です。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000873.000078149.html